腰を落として守る

本業にて仕事中に、工場長に話しかけられました。

自分は仕事しながら耳を傾けて聞いていたんですが、工場長は機械を動かしながら話しかけきて、機械の作動音で何を言っているのかサッパリ聞こえません。

かろうじて聞き取れたのが、



「………アレは……………で…………に………か…………」



ワケが分かりません。

ほぼクチパクです。

読唇術を心得てるなんて一度も話した事ないのに、何故そのシチュエーションで話しかけてくるのか全く理解出来ません。

聞き返しても当然自分の声も届くワケもなく、工場長はお構い無しにクチパクを続けます。



とりあえず無視しました。



あとで工場長に何の話か聞いたら、以前聞いたオチまで知ってる話でした。

工場長は前に話した話を何回も話す方です。

仕事上の注意や勧告ならまだしも、話のオチまで分かっている話を、あたかも初めて話すかの様に話す事ができる能力の持ち主です。

いつもならオチが分かっているので、なんとかオチを言わすまいとディフェンスに徹するんですが、最近ではシチュエーションも選ばなくなったので中々手強くなりました。

自分も、そろそろ経験値とＬＥＶＥＬを上げとかないと、工場長に太刀打ちできなくなるので毎日の修行がかかせません。